レイアウトデザインの決定

 本のレイアウトは様式美だ。スタイルに当てはめることが重要。そして例外がないこと。いろいろなデザインの本があるけど,今回はブログ記事の書籍化なので,あえてベーシックな,オーソドックスなレイアウトにしたほうがいいと思った。要は,ちょっと変わった位置にノンブルをおいたり,柱やツメもそうだ。奇をてらうと,中身に負けると考えたわけだ。
 まずは,こんなものを書いてみた。

 ノンブルは手書き文字とした(これの元ネタは後ほど)。
 上は打ち合わせ時のまとめとして描いたラフレイアウトだ。章タイトル,節見出しなど,見開きで一覧できるようにしたかった。節見出しのほうが長いネームが多いので,バスやら,籏やら中身にネームを流し込みやすいようにした。初稿段階のバージョンはこれをベースにデザインが進んだ。
 デザイン事務所は,BUCH+。女性デザイナーさんがよいと思い,伊勢歩さんに御願いした。
 出てきたラフは次のようなもの。これらはほんとうに初期の段階のものだ。



 この中から,aicoさん本人にベースとなるデザインを選んでいただき,さらに修正を加えたものが次。
 


 これらに,さらに最初に描いたレイアウト指示用紙の内容を加えて,最終的には,こんな具合になった。

 正確には,初稿バージョンと再校正バージョンでデザインの変更がさらに加わることになった。
 デザイナーさんには,かなり負担を強いてしまった(汗。
 個人的には,真っ白ベースに絵というシンプルなものがいいかなと思っていたのだが,大学ノートに落書きをしているような現在のスタイルが,aicoさんとしてマッチしたそうなので,これで作業を進めることにした。
 僕としては,

フーリエの冒険

フーリエの冒険

 とか,
量子力学の冒険

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 みたいな本にしたいというイメージがあったのだ。
 やってみたら,案外とノートに落書き風のパターンも雰囲気があってよい。まあ,そんなわけだ。

 

小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記 ――インターネットやサーバのしくみが楽しくわかる

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 ちなみに,まだ楽天で購入いただければ(2月2日現在),特製付録の小悪魔ドライバーがついてきます。この付録についても後述予定。

 当社編集者諸君,レイアウトデザイン指定は手書きでもいいから自分でやってみてね。いろいろ学ぶところが多いから。